抱っこひもは日常で本当に役に立つ?
執筆 Peter Crona最終確認

抱っこひもがいつもベビーカーより良い、という話ではありません。そうではなく、ベビーカーではきれいに解決しにくい場面で役に立つかどうかです。空港での移動、階段、混んだ公共交通、ハイキング道、上の子の対応、抱っこでないと落ち着かない赤ちゃん。そういう場面では、抱っこひもの価値が見えやすくなります。
抱っこひもは、具体的な問題を解決するときに価値があります。新生児が接触したままの昼寝を必要とする、赤ちゃんが周りを見たがる一方で大人の両手を空けたい、移動中にまだ幼児を抱える必要がある、ベビーカーが邪魔になる家族の外出がある。逆に、赤ちゃんがベビーカーでよく眠り、道が平坦で使いやすく、大人が快適に抱っこできないなら、抽象的な必需品としては弱いです。
わが家では、二人の子どもで抱っこひもの使い方が大きく変わりました。息子のときは、日常の外出の多くをベビーカーで済ませていたので、抱っこひもは長く出番が少なめでした。後になって、旅行が増え、ベビーカーが明らかな答えではない散歩や小さなハイキングを計画し、荷物を持って公共交通を使うようになってから価値が出ました。娘のときは、体に近い方がよく眠ったので、もっと早くから重要になりました。
一人目:旅行まで出番を待った
最初の抱っこひもは、小さなポーランド系ブランドの赤い構造型抱っこひもでした。今は正確なモデル名を覚えていませんし、写真や記憶だけで不明な抱っこひもを買うことはすすめません。当時は新生児の最初期に使う道具としてはしっくり来ず、生活もそれを必要としていませんでした。主にベビーカーを使っていました。
旅行で考え方が変わりました。息子が1歳くらいのとき、スペインに着いたあとにこの抱っこひもを使い、そこで初めて役割がはっきりしました。

空港では、ベビーカーと抱っこひもは別の問題を解決します。ベビーカーは子どもの座る場所になり、荷物も載せられます。ただし、押す、畳む、待つ、持ち上げるという作業が増える場面もあります。抱っこひもには収納力がありませんが、子どもを大人の体に固定し、大人の両手を空けられます。
この違いは、移動の切れ目で効きます。飛行機を降りる、荷物を受け取る、案内表示を探す、トイレに行く、階段やエスカレーターを通る、疲れた家族を先へ進める。旅行全体で抱っこひもがベビーカーより良かったわけではありません。ベビーカー自体がもう一つの作業になりそうな瞬間に、抱っこひもが良かったのです。
幼児との旅行:床のスペースを使わない
息子が2歳に近づいたころ、公共交通で同じことをもっと強く感じました。空港へ向かう途中、息子を抱っこひもで抱えながら、荷物や旅行中の細かい用事も処理できました。

大きめの赤ちゃんや幼児では、抱っこひもは一日中歩くことの代わりではありません。床のスペースを取らない予備手段です。ベビーカーでは、エレベーター、通路、ドア付近、荷物置き場、他の乗客の状況に左右されます。抱っこひもでは、子どもは大人がすでに使っている空間に収まります。

息子は家ではよく眠るタイプで、抱っこひもで寝かせる必要はあまりありませんでした。でも混んだ移動の日には、抱っこひもの中で眠れました。私は立ったままバランスを取り、荷物を持って動けました。広い歩道での静かなベビーカー昼寝とは、まったく別の実用性です。
二人目:睡眠のための道具になった
娘のときは、理由が違いました。睡眠です。落ち着かせるのが難しく、抱っこひもの中では比較的長く眠りました。そのことに気づいてから、中古で古い構造型抱っこひもと、新生児期用の別体インサートを買いました。

この抱っこひもについては、写真から正確なブランドを確認できません。ロゴが見えないためです。別体の新生児インサートを使う古い構造型抱っこひもの一種に見え、古い Ergobaby Original 風の構成はそのカテゴリーの分かりやすい例です。ここでは、確定した商品名ではなく「新生児インサート付きの古い構造型抱っこひも」として扱います。
新生児期は、「抱っこひもを使うかどうか」だけでは不十分です。その抱っこひも、そのインサート、その赤ちゃんの大きさ、その大人の体、その調整で、安全で再現できる姿勢になるかが重要です。赤ちゃんは立ち気味で、近く、顔が見え、体が支えられている必要があります。あごが胸に押しつけられず、体が沈み込まないことも大切です。
International Hip Dysplasia Instituteのbabywearing guidanceは、下半身の支え方を理解する参考になります。説明書の代わりではありませんが、初期に支えが重要な理由を理解しやすくなります。
少し大きくなると、使いやすさが変わる
娘が大きくなると、同じ抱っこひもは使いやすくなりました。姿勢確認は必要ですが、新生児インサートの調整ほど難しくなくなり、赤ちゃんも外の様子に参加できます。

このころから、抱っこひもは緊急用というより日常の選択肢になりました。娘は周りを見られ、私はバッグを持ち、ドアを開け、公共交通を使い、ベビーカーでは面倒な場所を通れました。

ただし暑さと大人の快適さは限界になります。室内で10分なら平気でも、夏の長い外出では暑く重く感じることがあります。長時間よく使うなら、腰ベルト、肩のパッド、調整しやすさ、布の厚さは小さな点ではありません。
二人育児で見えた価値
抱っこひもの強みは、赤ちゃんだけではなく家族全体の配置に出ることがあります。

二人の子どもがいると、抱っこひもは扱いにくい状況を何とか回せる形に変えてくれます。一人は近くで安全に収まり、上の子は歩いたり、短時間肩に乗ったり、助けを求めたりできます。農場、マーケット、古い道、混んだ屋内、階段、狭い店、短い外出では、ベビーカーが理論上可能でも実際には邪魔なことがあります。
ベビーカーの方が良いとき
食べ物、おむつ、上着、買い物の収納が必要なとき、子どもが横になってよく眠るとき、大人に腰・肩・骨盤底・産後回復の問題があるとき、暑すぎるとき、長く平坦でベビーカー向きの日、子どもが何度も上げ下ろしを求める時期は、ベビーカーの方が向きます。
買う前に見ること
まず解決したい問題を決めます。接触昼寝、公共交通、旅行、階段、幼児のバックアップなのか。そのうえで、今の月齢に合うか、主に使う大人が一人で正しく装着できるか、二人の大人で共有しやすいか、暑すぎないか、中古なら説明書、バックル、縫い目、モデルごとのルールを確認できるかを見ます。
中古は、抱っこひもが家庭に合うか試すには良い選択になり得ます。ただし、モデルが分かり、壊れておらず、その説明書どおりに使えることが前提です。
わが家の実用ルール
息子のときは、抱っこひもは最初あまり使わず、その後に旅行、ハイキング、空港、公共交通の道具になりました。娘のときは、もっと早く睡眠と二人育児の外出の道具になりました。つまり、抱っこひもは目の前の具体的な摩擦を減らすなら価値があります。抽象的な育児用品論争に勝つからではありません。
タイプ選びからなら、まず抱っこひもの選び方を読んでください。新生児期に絞るなら、新生児向け抱っこひもの選び方も参考になります。用途がはっきりしたら、おすすめ抱っこひもで候補を比べます。